フリッシェグラン通信

シワ・タルミを食い止める

肌のハリや弾力がなくなり、重力によって下がっていく皮膚。大笑いをした後、ふと鏡を見ると目じりのシワやホウレイ線がそのまま残っていた・・・・・なんてことはありませんか?シミと並んで、シワやタルミは老け顔の最も大きな要因と考えられています。若い肌との明らかな違いを感じ、鏡を見て年齢を実感するのはその「シワやタルミ」を自覚したときではないでしょうか?重力がかかっているから仕方ない・・・とあきらめてしまわず、極力逆らい続けて「タルミ」を最小限に食い止め、いつまでも若々しい印象でいたいものですね。

タルミのチェック方法
 1.目尻が下がってきた気がする
 2. 瞼が重く垂れ下がってきたかも知れない
 3.前は一重だったのに2重、2重だったのに3重になってきた
 4.小鼻の横から両脇の口元にかけてできる表情ジワ(ホウレイ線)がハッキリしてきた
 5.顔ヤセしたように感じるけれど、実は体重はそのまま
 6.ニッコリ笑った顔を見て、ホウレイ線以外の線が並行に何本か走ってしまうようになった
 7. アゴの両脇の肉がプックリと盛り上がってきている
 8.横顔を鏡に映すと、頬の真ん中あたりがくぼんでいる気がする
 9.口の周りやあごがでこぼこしてきた
 10. 眼の下に溝ができ、疲れた感じがする 
残念ながら3個以上当てはまる人は既にタルミが始まっていると考えられます。

シワ・タルミとはいったい何?
特に顔の場合、様々な表情を作るため「折りたたまれては元に戻る」ということを頻繁に行なっています。実はこの折りたたまれた状態から元に戻るときに働くのが皮膚の弾力です。弾力年齢(肌年齢)が若ければ、折りたたまれた皮膚もすぐに元に戻ります。しかし弾力年齢が衰えれば元に戻るまで時間がかかり、やがてどんな表情の時も折りたたんだ状態になってしまいます。これが「シワ」の正体です。タルミも同じく、皮膚の弾力がなくなることにより重力の向き、つまり下へ下へと皮膚が下がっていく状態のことを言います。

シワ・タルミの原因
①深いシワ・タルミは「真皮」のダメージが影響
角質層の下にあるいわば皮膚の土台【真皮層】にダメージを受けたときこそが、小じわから深いしわに進行するスタートラインと考えられます。真皮層に含まれるコラーゲン、エラスチンの2つの線維が皮膚の弾力性の要。真皮にダメージを受けたということは、2つの線維の「コラーゲン」と「エラスチン」がダメージを受け、『皮膚が折りたたまれた状態』を跳ね返すことが出来ないということ。やがては土台ごと陥没して【深いシワ】ができてしまいます。

②特に注意したいのが紫外線
真皮の弾力性を支える「コラーゲン」と「エラスチン」の繊維質がダメージを受けると深いシワやタルミが起こりますが、もっとも影響を与えるのは紫外線のうちのA波といわれるものです。A波は波長が長く、光線としてのパワーは弱いのですが、透過性が高く、日焼けをすると黒くなる性質(サンタン)を持っています。ガラスも透過するので、室内や車内でも日焼けを起こします。また、皮膚の真皮層まで届き、弾力繊維を変質させるので、シワ・タルミなどの肌の老化の原因になるとも言われています。その結果、皮膚をたるませ、深いシワを刻みつけてしまいます。シワがいつも陽に当たる顔や首筋に現れるのは、それが紫外線の影響によるものであることの証明になっています。

③表情筋の衰え
顔には40種類以上もの表情筋と呼ばれる筋肉があります。怒ったり笑ったり、いろいろな表情をするたびに動く顔の筋肉です。この筋肉は皮下脂肪と皮膚にサンドイッチされているようにピッタリはりつき、肌のハリを保っているのです。コラーゲンと同様、この筋肉の力も年齢とともに低下します。皮膚の土台となっているため、その土台である筋肉が衰えると肌もたるんできます。

シワ・タルミを食い止める
①紫外線を防ぐ
紫外線に当たると数時間の間にエラスチンを分解する酵素が分泌されます。また、コラーゲン繊維も小さく分断され、架橋構造がゆがめられます。特に、長年紫外線を浴び続けた肌は、コラーゲンが小さく切断された状態になっています。子供の頃はつぎつぎと新しいコラーゲンやエラスチンを作る能力があるので、新しい線維ができ、しわになりません。しかし、年齢を重ねた肌は、新しい線維をつくる能力がだんだんとおとろえて、傷ついた線維がのこり、シワとして蓄積されると考えられます。紫外線を防ぐことが、老化を予防する第一歩と考えられます。

②表情筋を鍛える
肌がイキイキするマッサージ方法
1.額の中心部を下から上、髪の生えぎわに沿ってこめかみまで指をすべらせる。
2.鼻の両側を上から下に。小鼻はこまかく上下に動かす。
3.口の周囲は、下から上に向かってくちびるを包むように。口角を少し上げるように意識しながら。
4.頬は、小さく円を描きながら、中心から外へ。あごから耳の下、口角から耳の中央、小鼻からこめかみに向かって、らせんを描くように。
5.目の周りは、目頭の上を軽く押してから、上まぶた→目尻→目の下→鼻のつけ根と、やさしく指を動かして。

③老化予防の化粧品
女性ホルモンの分泌量が低下することで、繊維芽細胞から分泌されるコラーゲン量も減ることが知られています。よって、肌表面のハリや弾力を支えている真皮層のエラスチンやコラーゲンの変化に影響を与えます。コラーゲンは分子量が大きいため、外から補うのはかなり無理があります。ビタミンCのようなコラーゲンを増殖させる働きのある成分が効果的。また、コラーゲンやエラスチンを生み出す繊維芽細胞を活性化するビタミンAもタルミ防止に期待でき、若々しい肌を保つ助けをしてくれます。他にもコラーゲン生成を促し、弾力のある肌へとサポートしてくれる成分の入ったスキンケア製品などを上手に利用してカバーしましょう。