フリッシェグラン通信

毛穴の汚れ 原因と対策

6月に入り、うっとおしい梅雨の季節がやってきました。今まで乾燥が気になっていた肌も、少しずつ潤いを帯びてくると、気になるのがTゾーンの皮脂。気温の上昇とともに皮脂の分泌が活発になり、特にTゾーンなど皮脂腺の発達した部分は脂っぽくなります。皮脂分泌が盛んになってきたお肌に、皮膚の表面の角質、空気中の汚れ、タバコの煙などが付着。毛穴の皮脂や汚れを無理に指で押し出したりしていたら、いつの間にか跡が残ってしまった、ずっと放っておいたら、指で触っただけでもザラザラしてお化粧のノリも悪いなどという事もよくあることです。そんな風にならないように、日々のケアが大事ですね!

 

<毛穴の種類と皮脂の働き>

毛穴には1.うぶ毛型の軟毛性毛のう 2.皮脂腺肥大型の脂腺性毛のう 3.頭髪など太い毛の生える終生性毛のうの3種類があります。このうち、毛穴のトラブルが起こりやすいのは脂腺性毛のう。脂腺性毛のうは、顔、前胸部、上背部に数多くあり、顔の中ではTゾーンやUゾーン(耳の下からあご、首の部分)に多く存在します。どんな毛穴にも皮脂を分泌する皮脂腺があり、これはブドウの房のような形をしています。脂腺性毛のうがほかの毛のうより皮脂の分泌量が多いのは、皮脂腺の大きさが軟毛性毛のうの4倍にもなるからとのこと。皮脂腺から分泌された皮脂は、毛穴から肌表面に排出されます。肌が脂っぽく感じるのはこのため。排出された皮脂は汗腺から出された汗と一緒になって、皮膚の表面に膜を作ります。これが皮脂膜というもので、乾燥や外界の刺激から皮膚を保護する大切な働きをします。

 

<毛穴の汚れ>

皆さんが毛穴の汚れと感じるものにも、実はいろいろな種類が考えられます。

1.角栓

皮脂腺から出た皮脂は、一部が脂肪酸に変わりながら皮脂排泄路をのぼって外に出ていきます。排泄通路の開口部に近いほど脂肪酸は外気にふれて酸化します。酸化した脂肪酸の刺激で開口部が角化し、開口部が狭くなる事で皮脂が外に出にくくなります。ここに空気中の汚れが加わり、表面が黒くて固い脂がたまって皮脂の流失を妨害します。これを角栓といいます。この時、排泄通路の内部のほうで角化が進むと、出られなくなった皮脂がたまって皮膚がふくらむニキビになります。

 

2.皮脂詰まりの初期

開いた毛穴に白っぽい硬くなった皮脂が見えるもの。ある程度硬くなると、ぎゅっと押すことで、「にゅる」と皮脂の棒が頭を出してきます。これが角栓と混同されていることがよくあります。頭部分が酸化して黄色くなっていたり、汚れなどもついて酸化すると黒っぽく見える場合もあります。洗顔時のマッサージなどでいつか押し出されて取れている場合もあれば、皮脂が貯まり続けて大きなニキビに成長していく場合もあります。

 

3.毛穴の黒ずみ

毛穴周辺に余分な皮脂が残っていると、空気中の酸素で酸化皮脂となり皮膚を刺激します。皮膚の刺激によりメラニン色素が集まり、毛穴周辺が黒っぽく見えることが良くあります。

 

以上の三つに分けてみると、判りやすくなります。

もちろんこれら三つが同時進行している場合もあります。

 

遺伝や食生活などの生活環境で、皮脂が多かったり、スムーズに外へ出られないことがあります。脂が固いとき、脂の出る通路がせまいとき、脂の出る通路に化粧品や汚れがつまったときなど、原因はさまざまです。しかし、脂がスムーズに出るようになれば皮脂詰まりや角栓は解決できます。やたらに化粧品にとびつく前に、原因を知って、それを取り除く日常のケアを守り続けることが大切です。

 

<対策>

(1)汚れはしっかりと、やさしく落とす。

皮脂の分泌が活発な所には汚れがつきやすく、雑菌は繁殖してニキビの原因にもなります。皮膚を清潔に保つことはスキンケアの基本ですが、脱脂力の強い洗顔料やクレンジング剤は必要な皮脂膜まですっかり落としてしまい、お肌は無防備な状態になります。肌にやさしいクレンジング剤をたっぷりとって、ゆっくりと時間をかけてマッサージするように汚れとなじませます。お風呂の中でのクレンジングは毛穴を開き、中の汚れを出しやすくするのでオススメです。また、過剰な皮脂が酸化し酸化皮脂になると、肌の角化を促進するため毛穴が詰まりやすくなります。角質を除去するローションなどを定期的に使用すると良いでしょう。

 

2)水分をたっぷり補う。

化粧水でたっぷり水分を補ってください。角質層が固くなると毛穴がつまり、にきびの原因にも。水分を十分に補うことによって角質層を潤わせ、柔軟にします。また、水分を含みふっくらとしたふくらみを持つと、毛穴も目立ちにくくなります。

 

(3)ストレスをため込まない。

ストレスはホルモンバランスを崩し、皮脂の分泌を促進します。体を動かしたり、好きな音楽を聴いたりして、上手にストレスを発散してください。

 

(4)しっかりとした睡眠を

午後10時から午前2時の間は成長ホルモンが活発に働き、お肌を整えます。この時間にしっかりと睡眠をとることで、日中痛んだ肌の修復が可能となります。お仕事や家事で忙しい場合でも、最低12時までには就寝するようにしましょう。

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